寺沢大介原画譲渡展@大阪心斎橋ベアトラップギャラリーに行ってきた話 20260224

 先月の話なんですけど、子供のころから大好きだったミスター味っ子の作者の寺沢大介先生の原画展示&譲渡展が大阪心斎橋のベアトラップギャラリーさんで開催されるときいて、当時の生原稿を一気に放出してくれるイベントということでこれは行くしかない!ということで行ってきました。

 実は10年前にも東京でやっていたらしいのですが、その時は気づいておらず、今回行けて良かったです。なんせすべて1点ものなので、後日買えばいいというわけにはいきませんからね。

 そして行った後ネットで探しても、出てくるブログや記事はその10年前のイベントのものばかりで、今回のイベントのことが全然出てこないので今回書いておこうと思った次第です。いまはみんなXやInstagramに投稿しておわりなので、ブログみたいな形で残らないですね。

 ところでいきなり文句でアレですが、今回のイベント、告知では「ミスター味っ子」の原画もあるってなってるんですよね。でも行ってみたら初代味っ子の原画はありませんでした・・・。

ほら、ちゃんとここに書いてある。

 後述のサインをいただく際に先生にお伺いしたら、10年前にヴィレヴァンで開催した際に売れ残ったものも含め全部ヴィレヴァンに買い取ってもらったので、もう手元にはないとのこと。
 それだったらこの告知はウソなんじゃ・・・。と思いましたが、最初から味っ子がないとわかっていなかったら来なかった可能性もあり、結果的には来てよかったのでまあそこは気にしないことにします。うん、気にしないことにします(すごく気にしている)

 さて当日の話に戻りますが、初日の1/10は寺沢先生ご本人もいらっしゃり、トーク付きのオークションも開催されるということで初日に行ってきました。ばら売り原稿は早い者勝ちなので開場と同時に原稿カゴに一斉にお客さんが殺到し・・・昭和のバーゲン会場みたいになってしまいました。

 そんな中でも何枚か気に入ったページを確保することができました!のでまずそれを貼らせてください。これはミスター味っ子IIでおっさんになってしまった中江君。

 あとこちらは赤貝のアクをざるで落とす将太君。

 こちらは原稿をよく見て初めてわかるアシスタントさんのプロ仕事。いったんベタで汚れたざるを描いたあと、ホワイトを点々とかけることでさらに汚れを表現されています。すごい。
 あとこの絵に重なる人物は別に描いてから切り貼りしているということもわかりました。でもまあそれが一番効率がいいですよね。

 さて展示の方に戻りますが、こちらは将太の寿司で、大年寺三郎太がなぜか明石まで走ってきて、駅の上から飛び降りるという謎のシーン。展示の下についているピエール手塚先生のコメントも良いです。

 これはミスター味っ子IIの下仲さん登場シーン。1ページぶち抜きの特別扱いで、部屋に飾るなら最高だと思ったんですが、タッチの差で買われてしまいました・・・。

 もうひとつ、ミスター味っ子IIから、陽一君が味皇になりに来たと宣言するシーン。これも屈指の名シーンですが、このへんから写植がデジタルになったらしく、フキダシにセリフが入っていないのが残念・・・!セリフありなら絶対に買っていました。
 ところでこれも上の写真も、ちょっと斜めからの撮影ですみません。正面から撮るとどうやっても反射で自分が写ってしまうので斜めから撮りました。

 当日は、ばら売り原稿(3300円or5500円)とは別に、一話丸ごと販売55000円というのもあり、ちょっと二の足を踏む値段ではありましたが、ここで逃したら二度と手に入らないものでもあるので思い切って買ってしまいました。
 そしたらなんと、一話で買った人には寺沢先生が色紙にサインしてくださるとのことで、ここは陽一君をリクエスト。ありがとうございます!!

 サインをいただく際に先生と少しお話できたのですが、上述の初代味っ子の話のほかに、以前から気になっていた、モブキャラがドクターKの絵柄にそっくりな点をお伺いしたところ、「連載が同時期ということもあり、真船先生のアシスタントが手伝いに来てくれていたから」とのこと。分かるの!?と言われましたが、あれだけ同じならそりゃ分かります。笑
 真船先生本人が寺沢先生のアシスタントをしていたとかそういうことではないみたいですね。まあ味っ子コミックスのスタジオシドスタッフ紹介にも載っていないので、それはさすがにないと。

 と、ここまでを開店と同時に堪能し、オークションは夕方からということだったのでいったん退店して夕方にもう一度来ました。

 オークションに何が出るかわからない状態で申し込みしたので、ボーナス全部突っ込む可能性も想定しつつ参加したわけですが、初代味っ子はないとわかったので入札する気はなくなっていました。先生のトークが聞ければよしと。

 全部の話を覚えているわけではないですが、
「紺屋碧悟のゆがんだ口は、自分で表情を作って鏡を見ながら描いた」
「悪役はとにかく悪く描きたい。事情があって悪いやつになった、みたいなのは読者には見抜かれる」
「ハモのレントゲン写真はコピーではなく、アシスタントがスクリーントーンを削って一発勝負で作った」
などなど、先生ご本人から当時の話を聞けたのはとてもラッキーな時間でした。
  オークションの方にはさっき書いたとおり参加しませんでしたが、なんだったか将太の寿司のどれかの回で入札合戦になり、10何万になったときには先生も「マジか。。。」とつぶやいていましたね。将太の寿司ファンには今回のイベントはたまらないものだったと思います。

 てな感じで交通費も入れると全部で20万くらい使ったんじゃないかと思いますが、満足度は200%でしたので問題ありません。いい金の使い方をしたと思います。そう思います。(大事なことなので2度言いました)
 帰ってから悩みに悩んで選抜した原稿を部屋に飾っております。すごくいい。

味っ子IIだけど、せめて味っ子キャラがたくさん出ているページ。
全国大会編で佐治さんが一抜けを決めた回の最終ページ。

 最後に、一話原稿は展示入れ替え後の郵送だったので、後日家に届いた原稿と一緒に入れていただいた書下ろしメッセージを貼っておきます。これもめっちゃいい!!ありがとうございました!!