こんにちわ。中の人@livehisです。
先日、VISUAL JAPAN SUMMIT 2019テレ朝ドリームフェスティバル2019の3日目に行ってきましたので、レポというか感想を書いておきたいと思います。
まずなにより、「本当にやるんだ」というのが正直なところでしたね。台風19号の直撃で初日は中止、2日目は時間を遅らせて開催したものの来れない人は払い戻しありという異例の措置でした。3日目も北陸新幹線は不通だったし、冠水が引かず来られない方もたくさんいたと思います。私も家が少し離れているので、途中で電車が動いてない区間があったら行けないと思っていましたが、なんとか行けてよかったです。
ちなみに「台風でチケット購入者が来られない場合の窓口を設置します」という事前アナウンスがTwitter等でありましたが、そもそも本人確認をやっている雰囲気はありませんでした。実際、開場から開演が1時間しかないので、そんなことしている余裕はないと思います。まあ実際にやらなくても、「本人確認あるかもしれない」と思わせるだけで転売に対してはある程度抑止力になるので、主催者側としてはそれでいいんでしょうね。となると、転売で買ってでも行きたい客からすれば、「本人確認あり」と言われていたとしても、キャパと開場・開演時間を見比べて、主催者のブラフか本気か、あるいはガチの全員確認かランダム確認かを見極める必要がありそうです。
さてライブレポのほうですが、以下出演順に書いていきますね。
SCANDAL
トップバッターはSCANDAL、見るのは初めてですが、いや実にかっこいいバンドですね。ガールズバンドだとどうしてもアイドル的になってしまい、客層が変わってしまうことがあるので苦手な場合があるのですが、SCANDALはそういう感じでは(少なくともこの日は)ありませんでした。最初のほうはアウェイ感がすごくて、客のノリもいまいちだったように見えましたが、後半にかけてしっかり盛り上げていたのがすごいと思いました。
THE ORAL CIGARRETS
二番手オーラル、こちらも初見です。今回のラインナップだとメインの客層とはちょっと違う世代だと思いますが、しかしフェスの常連だけあって、さすがに場慣れしているなと感じました。先輩へのリスペクトもきちんと表しつつ、「いつまでも先輩に頼ってちゃ俺らのメンツもたたないんすよ!!」とカマしてくるMCなど、不敵という表現がまさにしっくりくる、若手バンドらしい気合いの入り方はすばらしかったです。
でも実際に楽曲もパフォーマンスもめちゃくちゃ良くて、調子に乗った若手の空回り・・・というような印象はまったくなく、 上のMCも含めて 、ちゃんと実力に裏打ちされた自信があるからできるステージだなぁと感じました。
今回はよくまあこれだけかっこいいバンドだけ集めたなぁと思います。そういえばオーラルは去年のルナフェス出てたんで、今回のイベントのラインナップとしては”どアウェイ”というわけではないですね。
ゴールデンボンバー
ここからVJSの本編(?)です。セット転換中にドラムしか出てこないので、次がゴールデンボンバーだとすぐわかる!ちょっとだけ残念だったのは、この前と後のバンドに挟まれて、音圧の低さが際立ってしまったことでした。iPodだからしょうがないですけどね!(今でもそうなのか?)
金爆はこういうときは必ずほかの出演者をイジるイメージがあったので今回も楽しみでしたが、今日のターゲットはLUNA SEAでした。キャン様が「SUGIZOさんのようなギタリストになりたいなー!ギター弾いてないけど!」、樽美酒が「一番印象に残っていたのは真矢さんの回るドラムソロですね!」とフッてから「抱きしめてシュヴァルツ」に突入。1番の間にネタ仕込んできて間奏で登場するのがお約束なので、もうこの曲は歌はどうでもいいですよね。まずキャン様が最近のSUGIZOコスでバイオリンケース持って登場したかと思うと中から取り出したラーメンを食べ始め「SUGIZOTube~!!」とキリショーに突っ込まれて、これで終わりかと思ったら今度は本当にバイオリンを取り出し、センターでまさかのバイオリンソロ!たどたどしく「きらきら星」を完奏し、「楽屋で練習してたら、皆さんに『ギターより上手いね』と言われました!!」で場内大喝采です。最後にキリショーに「あんたがSUGIZO」のタスキをかけられておりました。
次は樽美酒、人間ルーレットのように丸い板に磔にされてクルクル回されながらドラムとシンバルを両手ではたくという、予想の斜め上を行く「回転ドラムソロ」にSUGIZOを超える大爆笑です。終わったあと「これは・・・いかん・・・」と息も絶え絶えになっていました。でもすぐ復活したのはさすがの体力です。
そしてここで新曲「首が痛い」を初披露です。歌詞が全部表示されていたのでこれまた爆笑で、メロディはあまり覚えていませんが、頭から「首が痛いneck!首が痛いneck!」という歌詞のインパクトは強烈でした。途中いきなりGLAYチョップを煽られ~からの「ヒジが痛いね!ヒジが痛いね!」もじつにいい。昔はライブで暴れてもそこまで辛くなかったような気がしますが、年とともにだんだん疲れが後を引くようになってきてわかりみが深すぎます。
ラストはお約束の「女々しくて」で踊り収めて完遂でした。いやー面白かった。
GLAY
4番手はGLAY、「この中では中間の橋渡し」とTERUが言っていましたが、まあ確かにそうなんですけど、彼らと金爆の間が空きすぎています・・・。
セトリが比較的コアなファン向けの選曲で、「口唇」とか「HOWEVER」とか「誘惑」とか「Winter, again」とか、まあ要は90年代の一番売れた曲が一切なかったのはちょっと残念でした。TERUの「かのじょのモダーーーーーン!!」聞きたかったなあ。13日に隣の幕張イベントホールで予定されていて中止になったbayfmのイベントではやるつもりだったみたいですしね(ゲストで出る予定だったポルノの晴一がTwitterで言っちゃってました)。今日晴一が飛び入りで出てきて「彼女のModern…」やってくれたら最高だったのに!!
でも年をとってくると、GLAYのミドルバラードが沁みてきますよね。もともと「I’m in Love」とか大好きですが、今回でいうと「ALL STANDARD IS YOU」とか「THINK ABOUT MY DAUGHTER」とか、歌詞をビジョンに出してちゃんと理解させてきた曲は特に泣きそうになりました。ただこれ2曲とも、あとで調べたら2001年リリースの「ONE LOVE」収録曲で、かなり古い曲だったんですね。大変申し訳ないことに、僕GLAYをちゃんと聞いていたのはこの前の「HEAVY GAUGE」まででした。うぐぐ残念。
あとあの、everKrackのバックで流れてたビデオは何なんですか!!!(ほめてる)過去作品のジャケットを使ったクソコラグランプリって感じで、HISASHIの天才性とアレの紙一重感がフルに発揮された名作だと思います。hideと仲がよかった人というとSUGIZOとJというイメージですが、一番感性が近いのはHISASHIじゃないかなあって思います。
「BEAUTIFUL DREAMER」のあと、ツアーの宣伝PVが流れて「アリーナツアーで待ってるぜ!」と言って去っていった感じといい、今日のセトリといい、ツアーの前哨戦感がすごかったですね。GLAYファンの人にはすごく良かったんじゃないかと思います。
LUNA SEA
ここまで毎時00分開始だったのが、ここにきて司会の方が「次は19時5分開始です」と5分押しを示唆、しかしさらに開始が5分押すというこの後の波乱を予想させる展開で始まったLUNA SEA、まさかの「STORM」で開幕です。イントロ鳴って「えぇぇ・・・」と声が出てしまいました。セトリはずいぶん前から決めていたとは思いますが、この状況では差し替えてもよかったのではと思います。
ところで、Twitterでだれも言ってないんで僕の勘違いかもしれないんですが、「IN MY DREAM」で本来歌い出すところでRYUICHIが歌わず、INOと顔見合わせて「しまった!!」って感じで爆笑したあと、Aメロの演奏おわったところで最初から歌い出しませんでした?あまりに楽器隊のリカバリがうますぎてまったく違和感がなかったんですが、イントロが長すぎたと思うんですよね・・・。どうなんでしょう。
なんかLUNA SEAに関しては揚げ足取りみたいなコメントしか思いつかないんですが、ライブそのものは比較的頻繁に行っているというのもあって、通常運転の高いレベルに慣れてしまったというのはあります。もちろんこの日も新曲含め安定のハイクオリティなステージだったと思います。つい2週間前にRYUICHIが喉の手術をしたことなんてすっかり忘れてしまうくらい、いつも通りのRYUICHIでした。トリじゃないのに銀テ飛ばすとか(しかもIN MY DREAMで)、なんかもう圧巻でした。クリスマスも行きたいなあ。
YOSHIKI
さあヘッドライナーです。ここまで休憩のたびに司会者が「次のステージは〇時からです!」と言っていたのに、YOSHIKIだけ「次は8時5分開始を”予定”しています」となり、ああもうだめだこれは・・・と誰もがわかる前振りに苦笑しかありません。そして予想通り一向に始まる気配はなく(8時5分をすぎてもセッティングが終わらない)、だんだんソワソワしてきたところで8時25分ころにようやく暗転。いよいよだ!と思ったらなんとドキュメンタリー映像で15分くらい引っ張られ、(ビデオ流すだけだったら予定の時間から始めてくれてもよかったのでは・・・)と思ってしまいました。
去年のルナフェスのセトリは予習していたので、出演者(主にTERUとRYUICHI)とのセッション祭りを期待していたのですが、ボーカリストはアメリカから連れてきていて残念ながらそれはありませんでした。しかし「RED SWAN」では、北米ツアー中のhydeに代わりまさかの清春登場で大歓声。この1曲のためだけに(後でもう一度出てきますが)出てくれたようで、なんという贅沢な使い方・・・とある意味感動しました。清春がhydeに「なんでアメリカにいるの!?」とLINEしたという話なども飛び出し、ほっこり感あふれるトークもたまりませんでした。
そういえばその前の「HURRY GO ROUND」、ずっとhideの映像を使っていましたが、このボーカルhideですか!?音源で出ているのとは全然違ったので、なんだろうこれ・・・と思って聴いていたんですが、あとで調べたら映画の「HURRY GO ROUND」内で初公開された未発表テイクなんですね。そういえば映画見てませんでした・・・。ちょうどMISERYに対するFLAMEのようなバラード風のボーカル、とても素敵でした。
続いて「紅」のサビを客に合唱させたあと、ステージセットの裏に隠されていたドラムが登場してここでまさかのドラムソロです。機材セッティングでドラムの音はしていたので、どこかで出てくるとは思っていましたが。しかしこの時点で9時半、正直(今からドラムソロっすか・・・)と思ってしまいました。帰りが気になり始めるとなかなか心から楽しめなくなってきてつらいですよね。
そしてこの次が本日一番の目玉シーンですね。SUGIZOが登場しバイオリンを披露したと思ったらなじみのないボーカルで「KISS THE SKY」のサビが聴こえてきて、誰かと思ったらまさかのYOSHIKI本人でした。YOSHIKIは絶対に歌わないと思っていたので、これにはおどろ木ももの木さんしょの木、インド人もびっくりですな(あいみょん)。
ラストの「ENDLESS RAIN」が終わったあと、引っ込んでアンコールかと思ったんですが。そのまま舞台袖にいたSUGIZOに「SUGIZOずっと横で見ててくれたの?出てきて出てきて!」と呼び込み、「LUNA SEAもみんな出てきて!」「GLAYもまだいるかな?」と次々に出演者を呼び込みはじめ、ああなるほどこれは無敵バンドですね!とすぐわかる流れになりました。しかも出演者全員かと思いきや、ゲストの清春、さらにはVJSに出演していたバンドも「無敵」の旗を持って次々登場し(フルメイクで出てきたPsycho le Cemuしか遠目にはわかりませんでしたが)、完全にドリフェスではなくVJSになったところでまさかの「忘れてた!!(笑)ゴールデンボンバー!」と金爆登場。ネットですでに話題になっている「全員YOSHIKI」での登場だったわけですが、これよくよく考えたら、オチなので最後に出てきてくれることに意味があったと思います。
いやあ、「Jealousy」のジャケット再現で登場した樽美酒が実によかったですね。YOSHIKIに「俺このときくすぐられたんだよね~」とコチョコチョされ、「いい思い出になりました!!!」と絶叫する樽美酒最高です。
無敵バンドの時の金爆さん達がこちら
_人人人人人人人人_
> 全員YOSHIKI <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄#ドリフェス #ドリームフェスティバル2019 #YOSHIKI #金爆 pic.twitter.com/WSJy7fSKmV— MAY@ドリフェス参戦?? (@jealousiX) October 14, 2019
SUGIZOに「じゃあ一発激しいやつやりますか!?」と言われ、「え?」「激しいやつ」「は?」「激しいやつ!!」と若干ケンカを売りつつ、いつものイエローハートを持って飛び出してくれば、もちろん曲は「X」ですよね。これがYOSHIKI枠のアンコールと言えるかどうかは微妙ですが、でも今日みんなが期待していたのはこれなので何も文句はありません。時間が押したこと以外は!!!終電がなくなってしまうので、ワンコーラスだけ聴いて、Xジャンプを1回だけして帰りました。YOSHIKIが定刻で始めてくれていれば全部見れたのに!!!しかもあとでTwitter見てたら、ドラムが途中で真矢からYOSHIKIに交代したんですって!?なにそれキィィーッ!!
でも僕だけじゃなく、YOSHIKIの途中で人が次々帰って行ったので、その人たちもみんな時間切れだったんだと思います。ほとんどの人が無敵バンドに期待してたと思うのに・・・。公式サイトによれば「公演時間は6時間となる見込みです」とのことだったので、本来なら9時かせいぜい9時半には終わるはずだったんですが、結局全部終わったのは10時半くらいみたいですね。XやYOSHIKIは押しも込みでスケジュール立てておかないといけないというのは常識になっていますが、それが常識というのもいくらなんでもおかしいので、本当にちゃんとしてほしいです。プンスカ。
そういえばもう諦めの境地に至りつつありますが、Xのアルバムについても言ってました。「Xのアルバムはもう終わってるんですよ。僕が言っても誰も信じないと思うけど。」ですって。
・・・( ´_ゝ`)フーン